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原元美紀の女子アナワークショップ

顧問紹介

顧問: 久能 靖

【プロフィール】

皇室ジャーナリスト、元日本テレビキャスター。

1936年生まれ。東京大学卒業。

アナウンサー時代に「あさま山荘事件」で9時間の実況生放送を担当するなど、数々の報道現場を経験。

「おもいっきりテレビ」「ザ・ワイド」で、ダジャレのニュースキャスターとしてお茶の間の人気を博す。

「皇室日記」キャスターを務め、天皇皇后両陛下の第二次世界大戦激戦地慰霊に同行するなど、皇室ジャーナリストとして現在も第一線で活躍を続ける。

私がアナウンサーとしてマイクの前に立ってから六十年近い歳月が流れようとしています。

私の入社した頃のアナウンサーとは正しい発音と正確な読みが出来るかどうかで評価の決まる時代でしたから、現代のようにタレントまがいの姿は想像出来ないことでした。

 

しかし、時代とともに視聴者の見方なども変わって来るのですからそれはそれで全てを否定するわけではありませんが、逆にタレントと称する人々がかつてのアナウンサーの領域にどんどん入り込んで来ている現状を皆さんはどう感じているのでしょうか。

私は今皆さんがアナウンサーの道を選んだ以上そこに危機感を持って欲しいのです。

そして新しい時代に即したアナウンサー像を築いていって欲しいと願っているのです。

 

恐らく希望に胸をふくらませてこの道に入っても、今大きな壁にぶつかってたじろいでいるのではありませんか。

私の学生の頃に読んだ哲学書にこんな一説がありました。

「人生の行く手には必ず大きな壁が立ちはだかることがあるが、それを見てとても越えられないと思う人と駄目だとは思うがとにかく挑戦してみようと思う人との間には、たとえ越えられないとしても決定的な差が生まれる」

と云うもので、私はずっと座右の銘にして来ました。

 

私ももちろんたくさんの苦しみを味わって来ましたが、現在この年齢でまだ仕事が頂けるのはこの哲学書のおかげだと思っています。

 

これからここで学ぼうとする人は恐らく共通の悩みを持ちながら一人で苦しんでいるのではありませんか。

一緒に壁を乗り越えられるような道を探してみませんか。

清水 潔氏
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顧問: 清水 潔

【プロフィール】

1958年 東京生れ。日本テレビ報道局記者・特別解説委員。

新聞社カメラマン、週刊誌記者を経て2001年に日本テレビへ移籍。

JAL123便墜落事故、311大震災など40年にわたって現場取材をしてきた。

日本テレビの記者研修を担当。新聞社やNHKなどからの依頼研修も多い。

 

雑誌連載記事「交通大戦争」で警視総監感謝状。「桶川ストーカー殺人事件」報道で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」、「JCJ大賞」などを受賞。日本テレビ報道特番ACTIONにおいて「足利事件冤罪キャンペーン報道」「北関東連続幼女誘拐殺人事件」を展開し、「民間放送連盟最優秀賞」「ギャラクシー賞」などを2年連続受賞。著書「殺人犯はそこにいる」(文庫X)で「新潮ドキュメント賞」、「日本推理作家協会賞」を受賞。NNNドキュメント「南京事件」では「ギャラクシー賞優秀賞」、「早稲田ジャーナリズム大賞」など一番組で7賞を受賞。

 

【著書】

『桶川ストーカー殺人事件 遺言』新潮文庫

『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』新潮文庫

『騙されてたまるか 調査報道の裏側』新潮新書

『「南京事件」を調査せよ』文春文庫

『裁判所の正体』新潮社

輝くということ

 

一秒の話をします。

テレビ報道局のスタッフとして、数多くのアナウンサーと仕事をしてきました。時には新人研修や採用にも関わります。そんな人たちとの初対面の際、どのように印象が決まるでしょうか。誤解を恐れず言いますが、私の場合は一秒で大方のイメージが確定します。目を合わせて一秒。それまでの人生や、意思の強さ、底の深さ、全体の輝きは十分把握できます。

アナウンサーとはそういう仕事だからです。

視聴者がテレビを点けた一秒、チャンネルを変えた一秒、声に耳を傾けた一秒…。そこで輝くのがみなさんの仕事です。その一瞬はいつ取り切られるかわかりませんから、一秒の連続性の積み上げの中にこそ価値があるのです。一秒を勝てない人間に長時間の仕事はできません。なんという厳しい仕事でしょう。けれどそうして作り上げられていくあなたの人柄そのものがテレビなのです。

「大津波警報が発令されました。大至急避難してください」

いつものあのアナウンサーが、しかしいつもと違う真剣な表情で発する声。だからこそ信頼があり、数多くの人たちの命が救われたりもします。翌朝配達される新聞や、顔の見えないネットの世界では不可能な信頼が、あなたの一秒にあるからです。

そしてこれからのテレビは、地上波からネットへと主戦場を移しはじめています。そこでも同じ事は起きます。いやもっと厳しい一秒を求められることをSNSに近いみなさんは十二分に知っているはずです。

このワークショップではあらゆる場面で輝くあなたを目指します。

この先、メディアの世界がどう変わろうと、どんな世界で働こうと不変な価値を自分のものにしていく指導。原元先生の強さはそこです。

厳しさの向こうにある本当の強さ。

いつでも勝てる一秒を手にできたら、そこにはもう、私などが声もかけられないぐらい輝くみなさんがいます。

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